♡放課後みすてりあすいーつ!♡

「盗作してんのはあんたの方。数成が大人しいから、あるいはあたしちゃんがダラケてるから、どっちかに無実の罪着せられるとでも思った?」

盗作してるのは、津山先輩の方?

言ってる事が二人して逆だ。

私は慌てて鞄に入れてたノートパソコンを開く。

玲瓏学園美術部が出した展覧会やポスター応募の企画……

よく見ると情報を弄った跡がある。

私がハッキングした方が証拠も残さず綺麗に出来るのに……じゃない、今はそんな事より!

「ほ、ほんとだ!展覧会へ投稿した時間のデータがズラされてる!」

思わず声を上げると、典美が滑るように寄ってきた。

「そういえば言い忘れてたけど、絵の投稿は津山先輩の担当だったわね。郵便局が近いからって。多分その時に日にちをずらしたのかしら」

「……典美、それもっと早く教えて……ひゃっ」

津山先輩のギラギラした目がこっちを向いてる上に、指先が鞄に入れてた彫刻刀入れにかかっていた。

「てんめ、このアマァ!!」

野犬みたいに私を切ろうと襲いかかってくる。

あ、あ、逃げられない!!

ギュッと目をつぶって痛みに耐えようとしたけど、いつまで経っても彫刻刀が当たる感覚は来なかった。

恐る恐る目を開けると、涼村くんが津山先輩の手首を捻りあげて彫刻刀を手放させていた。

「おい、美術部員にとっちゃ利き手は壊したくねえだろ。商売道具折られたくなかったら手ェ出すな」

「……チッ」

た、助かった……
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