♡放課後みすてりあすいーつ!♡
「いやー、部長、カッコよかったですね!」
「んぁ?あたしちゃんは自分に正直なだけだよー?」
典美や他の部員がベタ褒めするけど、もう越水部長は気が抜けたみたいで眠そうに小指で耳をかいてる。
あの後ちょうど来た警察の人達に事情を説明し、津山先輩は放火罪や勝手にデータをいじった件で保護された。
この後の事は私達子供じゃどうにも出来ない。
美術部と相談部は揃って帰路につこうとしていた。
「自分で『努力した』って結論づけてる奴は、大体アマちゃんなの。本物の天才とかすごい人ってのは、何度も何度も昔の自分を超えてくんだよ。テレビでも大物芸能人とか、色々チャレンジしてんじゃん?」
頭の後ろで腕を組んで、越水部長は流れるように自説を語り出した。
「よーたは勿体ないよ~。もっと頑張りゃどこまでも行けちゃうのに、自分で限界決めつけて上を蹴落とそーとすんだもん。あー、アレだ、コ●ンの犯人みたいなタイプだね」
心からの尊敬の眼差しを向けながら、典美はうんうんと首を縦に振った。
「なるほど……で、越水部長。なんで早歩きなんですか?」
「んー?……んー、気分?」
越水部長は冷や汗垂らしながらサカサカとゴキブリみたいに早歩きしてる。
釣られて私達もいつの間にか早足になっていた。
「こらー!!誰だ、壁に落書きした奴はーー!!」
後ろの方で警備員のおじさんが拳を振り上げて怒鳴る。