俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜
「大変です!」
ドタバタと大きな音を立てながら執務室に訪れたのはモリア。
息を切らせ、焦った様子で飛び込んできた。
「何事だ」
「も、ももこさまがいなくなりました」
青ざめた顔でそう告げたモリアは深く頭を下げた。
「申し訳ありません。まさか、逃げ出すとは・・・」
「どういう事だ。扉には鍵をかけろと伝えていたはずだ」
「それが・・・。カーテンなどを使って紐を作り窓から出て行かれたようで」
思い詰めた表情でそう告げたモリアに、言葉を噤んだ。
そこまでして逃げ出した。
それは、やはり黒だったという事か。
胸が軋む。
どこかで、信じたいという思いが崩れ落ちていくのを感じた。
「カイン」
「・・・すぐに探せ」
「先ほど、シモン様に出会い伝えましたら探しに行かれました」
「シモンが?」