14年目の永遠の誓い

「おまえ、あの時、プレゼント持参してったオレに、イチゴ一個しか寄こさなかったよな。で、次の日、腹壊して学校休んでやがるの」

「若気の至りだね」

「何堂々とぬかしてる」



……本当なんだ。信じられない。



2人のやり取りを呆然と見ていると、視界にゼリーの乗ったスプーンが入って来た。

見ると、満面の笑顔のカナがわたしに向かって、スプーンを差し出している。



「カナ?」

「はい、あーん」



……え? カナ?



どこかで見たような甘い空気に、気が付くと頬が熱くなる。



「え、ウソ。……やだ」

「ほら、ハル。早くしないと、こぼれちゃうよ」

「あ、あのね。……わたし、自分で食べられるし」



カナだって、そんな事は分かってる。

そう思いつつも、気が付くと、そんな事を言っていた。

慌てて手を伸ばすと、カナは笑いながら、スプーンを譲ってくれた。



「ありがとう。……いただきます」

「美味しい?」

「うん。とっても」



カナがもらってきてくれたフルーツがたくさん入った沙代さん特製のゼリーは、口に入れるとスーッと溶けて、口当たりが良くて、とても美味しかった。

笑いかけると、カナはわたしの頭を抱き寄せた。



……なんで、こんな人前でするかなぁ。



赤くなって、そんな事を思っていると、晃太くんが笑いながら言う。



「ハルちゃん、相変わらずシャイだよね」



わたしがシャイってより、



「……カナが、人目を気にしなさすぎだと思うの」



そう言うと、晃太くんは笑いながら続けた。



「いや、ハルちゃん、叶太は確かにストレートだけど、これくらい普通だと思うよ。なあ、明仁」

「いや、叶太はもっと慎み深くしとけ」



そうだよね? わたしも、そう思う。



目が合うと、お兄ちゃんはにこりと笑ってくれた。


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