14年目の永遠の誓い

「…………あの、悩みって言うか、」

「いいよいいよ、隠さなくて。悩んでるらしいのは、ずっと前から気が付いてたから」



ずっと前から気付いてたの?



「結構長いよね? ……ねえ、話せない?」

「え?」

「話してみたら、スッキリしない?」

「……田尻さんに?」

「そう。志穂に話して解決するなら、もうとっくの昔に解決してるでしょ? でも、全然、牧村さん元気にならないし」



って、田尻さん、一体いつから気付いていたの?

カナからのプロポーズが3月の終わりで、今はもう6月。



「だから、良かったら話してみない?」

「……田尻さん」

「嫌なら、別に良いのよ? ムリに聞き出すつもりはないんだから」



田尻さんらしい、そっけない口調。

でも、その奥に、とても優しい気持ちが宿っているのが感じられる。



心の奥に、ほっこりと暖かい何かが生まれる。



いつだって、歯に衣着せぬ物言いで、ズバリとわたしの心に切り込んでくる田尻さん。

話したからって何がどうなるとも限らない。

だけど、話してみても良いのかも知れないと思った。

しーちゃんはきっと、何を言っても、何を望んでも、全面的にわたしを肯定してくれるから。



……だから、言えなかった。



田尻さんなら、おかしいことはおかしいってハッキリ言ってくれる。

きっと、田尻さん自身の意見を、ぶれることなく言ってくれる。



「……聞いて、くれる?」



わたしが田尻さんを見上げると、驚いたような顔をした。

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