14年目の永遠の誓い
「陽菜ちゃん、そろそろ検査に出るけど、大丈夫?」

「あ、はい。……じゃあ、お手洗いだけ行ってから」



ハルがベッドから降りるのをさりげなくサポート。
そんな様子を看護師さんがにやにやしながら見ていることに、ハルは気付かない。

ハルが室内のトイレに消えた後、顔見知りの看護師さんはオレに軽口を叩く。



「ホント、陽菜ちゃん、愛されてるよね」

「あーはい、愛してます。ちゃんと伝わって嬉しいです」



と返すと、お年頃の看護師さんはポッとほおを赤らめて、明後日の方向を見て小さくため息を吐いた。



「……こっちが恥ずかしくなるわ」

「や、事実だし」

「そのストレートさ加減、日本人離れしてるよね」

「生粋の日本人ですけど」

「知ってるし」



笑いあってると、ハルが戻ってきた。



「どうしたの?」

「いや、オレがいかにハルを愛してるかって話を……」



と言いかけると、ハルが真っ赤になって、ぽかんとオレの腕を叩いた。



「もう。そういうのは、なしにしてって……」



その様子を見て、看護師さんがクスクスと笑う。



「ホント、陽菜ちゃんはシャイよね。彼氏とは大違い。……さ、行こうか?」

「はい」



ハルはオレを見ると、「行ってきます」と小さく手を振った。



   ☆   ☆   ☆


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