ブラック-SS-



鎖骨まで伸びた栗色の髪、

黒く潤った瞳に小さくて華奢な身体。





きっと誰が見ても一目で可愛いと呟きたくなってしまう彼女。




彼女の噂は彼同様絶えない、

佐伯レイジを脅して付き合っているだとか、釣り合わないだとか。




それはどれも悪口ばかりで




「あの、本当にごめんなさい…」




だけど見た目のふんわりした雰囲気とは裏腹に、

嫌味な雰囲気なんかなく、どこか芯が強く真っ直ぐで素直な人なのかもしれないと私には感じた。




「いえ、大丈夫です…」そう呟いた私に彼女はもう一度申し訳なさそうに頭を下げて口を開こうとした所で




ガラガラと乱暴な音を上げて再び保健室の扉が開かれる。





< 18 / 24 >

この作品をシェア

pagetop