私は先輩の浮気相手。






バスに乗っている間は、何事もなかったように、他愛のない話をした。



遊園地に着くと、休みの日だからか、結構賑わっている。




「先輩何から乗ります?」


「んー。かすみちゃんはどこがいい?」

「あ。じゃあ、お化け屋敷行きましょうっ」



「え…お化け屋敷好きなの?」


「はい。楽しいですよ」


「俺は…いいよ」


「先輩、もしかして怖いんですか?」



そう聞くと、プライドがあるのか、首を横に振った。



「大丈夫。やっぱり行こう」


「はいっ」


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