ソフレしかいらない




「それは…私と契約みたいなものがあったから」

「そうじゃないだろ。希未が俺にとって大事な女じゃなきゃ、こんなことやってられるわけねぇだろ」

「え、そうなの?」

「お前さ、俺にこれだけ優しくされてるのに気づかないって相当鈍感だぞ」

「だって、克哉にはたくさんの女の子がいるじゃない」

「そんなのとっくの昔に手切ってるよ。今は希未だけだ」



菩薩のような優しい微笑み。その瞳はまるで私を愛していると言っているかのよう。


なぜか胸の奥がドクッと脈打つ。急に今になって、克哉も一人の男なんだと意識してしまった。


< 18 / 19 >

この作品をシェア

pagetop