鈴木くんと彼女の不思議な関係

「由里ちゃんの口、ピンクになってる。教えてやれよ。」
「無理だ。絶対、殴られる。お前が教えてやってくれ。」
「別に良いけど、俺に知られるほうが、あいつ嫌がるんじゃないか?」

確かに。。自分の尻は自分で拭けと、清水にも言われた。

「わかった。」
「何も舞台の上でやらなくても。帰ってからやればいいのに。」
それはそうなんだけど。。

カーテンコールが終わり、舞台が暗転した隙に俺は清水に走り寄り、腕を掴んだ。

「ごめん。口紅がついたみたいだ。」
「えっ。」
「口が、、ピンクになってる。」
「あ?あぁ。」

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