甘い香りに誘われて【続編 Ⅲ 完結しました】
「おじゃましまーす!」

買い物袋を抱え、大樹が元気よくドアを開ける。

「都は、手洗いとうがいしたら、そこに座っとき」

「はーい」

もう少し、静かに出入りしてほしいなぁと思いながらも、張り切ってくれてるしまっいいか…。

「キッチン借りるよ?」

「はい。どうぞ?
何を作ってくれるの?」

「肉じゃがとか、肉じゃがとか、肉じゃがとか…」

「じゃあ、肉じゃが…って、肉じゃがしか選べないじゃない」

「オーケー!肉じゃがね。途中でカレーとかシチュー変えたくなったら言って。

全部、材料が一緒だから変更可能!」

親指をグイッと立てて、ニッカと笑う。

なるほど!


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