甘い香りに誘われて【続編 Ⅲ 完結しました】
「………」

葵さんが、照れたように女の人の方を見ながら話してる。

にっこり微笑む女の人。

「………」

レジを済ませた私は、どうやって家に帰ってきたか覚えていない。

毎日、通い慣れた道だから、無意識に帰って来られたんだと思う。

「綺麗な人だったな…」

"ムッシュ カズ"の時の電話の相手も、きっとあの人なんだ。
葵さん…すごく嬉しそうだった。

「ダメダメ!勘違いかもしれないし」

ブンブン頭を振ってみるものの、二人の姿が頭から離れることはなかった。
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