恋の魔法と甘い罠~おまけSS
晴希さんは慌てふためくあたしにふっと笑みをこぼしながら、そのままゆっくりと距離を詰めてくる。



「俺の方かもな」



唇が触れる寸前に放たれた言葉。


ちゅっちゅっと啄むキスを何度か繰り返してから離れたけれど、晴希さんはまだ至近距離にいて。



「え、何て?」



何が『俺の方かもな』なのかわからなくて、じっと瞳を見つめながら訊いてみる。



「ん? どこか物足りなく感じたのは俺だったのかもしれないなと思ってさ」


「……」



それって、さっきあたしにからかいながら訊いてきたこと?


首を傾げながらいまだに晴希さんをじっと見つめていると、晴希さんは苦笑しながら視線を逸らす。
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