恋の魔法と甘い罠~おまけSS
そのまま玲夢の隣の椅子に座って顔を覗き込む。



「どうしたんだよ?」


「……」


「玲夢?」



俺の言葉に、玲夢は両手で顔を覆いながら頭を横に振るだけで何も答えてくれない。



「言わなきゃわかんねえよ」


「……」


「玲夢」



何を言っても変わらない玲夢に、どうしていいのかわからず、咄嗟に手が出た。



「やっ!」



顔を覆っていた両手を掴み、顔から離す。



「何で泣いてんだよ」



そこには涙でぐちゃぐちゃになっている玲夢の顔があって。



「ちゃんと言えって」


「……」


「言わなきゃわかんねーんだって」


「……」


「玲夢!」
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