恋の魔法と甘い罠~おまけSS
「本当は何かあったんでしょ?」

「何か?」

「うん。だって、こんなに早く帰ってくるなんて、どう考えてもおかしいもん」


何のことかと思えば、俺が避けようとしていた話だった。

普段鈍いところが多い玲夢だけど、今回ばかりは隠しきれなかった、ということか。

つーか、いつも玲夢には言いたいことは我慢するなと言っていたのに……そう思うと、俺もこんな風に胸ん中でモヤモヤを抱えるよりは、口に出してしまった方が楽になれるのかもしれない。

小さく息を吐いたあと、意を決して口を開いた。


「すんげえ不安になったんだよ」

「不安?」

「ん。玲夢ん中にでっけえもんが潜んでるんじゃねーかって」
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