恋の魔法と甘い罠~おまけSS
「けど、断ってるからな。行く気もねーし、ちゃんと家で飯食ってるだろ?」

「……うん」


俺にその気がないことを告げても、玲夢のテンションは全く上がらない。


「どうしたんだよ? 何でそんなにテンション低いんだよ?」

「……だって……」

「だって……何?」

「晴希さんが結婚してることを知ってるはずなのに、誘うって、あたし、完全にアウトオブ眼中ってことでしょ?」

「アウトオブ眼中って……」


それ、もう死語だろ。

浴槽のお湯に口を沈めて、いじけるようにぶくぶくと息を吐き出している玲夢は、泣き出しそうな表情をしている。


「玲夢の良さは俺だけがわかっていればいいんだよ」
< 378 / 379 >

この作品をシェア

pagetop