恋の魔法と甘い罠~おまけSS
そんなあたしの箸を持つ手をぎゅっと掴んできた晴希さん。



「な、何!?」



吃驚しすぎて思わず顔を上げると、晴希さんはいまだに冷めた瞳をあたしに向けている。



「今すぐ断れって」



最近あまり出すことのない低い声でそう言われて、瞳の奥で頑張って堪えていた涙がほろりとこぼれてしまった。


その直前に顔を伏せたから見られてはいないと思うけれど。



「……わかったから、離して」



すぐに手が離れていくと、立ち上がってリビングのローテーブルの上にあるスマホを手に取る。


その場で鷹山くんに『金曜の合コンだけど、予定があるから行けない。ごめんね』というメッセージを送った。
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