恋の魔法と甘い罠~おまけSS
それからは何となく気まずくて話せずにいたけれど、晴希さんも黙ったままで。


ずっと沈黙のまま食事が進んだ。



「晴希さん、先にお風呂に入ってきてもいいよ」



さっきのことがあってから、晴希さんを直視することができなくて、茶碗をシンクに運びながらそう言ってそれらを洗い始める。


そしたら後ろで晴希さんがはぁーっと息を吐いたのが聴こえた。


まだ怒っているのかな?


また瞳の奥が熱くなるのを感じながら、歯を食いしばってそれが出てくるのを防ぐ。


けれどどれだけ頑張っていてもだんだん瞳が熱くなってきて。


早くお風呂に入ってほしいと切に願う。


そしたらそれが伝わったのか、晴希さんが立ち上がって歩き出した気配がした。
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