恋の魔法と甘い罠~おまけSS
そのままバスルームに入っていくであろう足音を聞き取っていると、やっぱり我慢ができなくて涙がほろりとこぼれてきてしまった。


でももうきっと大丈夫。


そろそろバスルームに入るはずだから。


そう思っていたのに。


茶碗を洗う手を止めて手の甲を目許に持っていった瞬間、後ろからふわりと包まれた。



「え!」



誰!?


なんて訊かなくても、ここにはあたしと晴希さんしかいないんだから、わかることで。


バスルームに行ったとばかり思っていた晴希さんがまさかまだここにいたなんて。


予想外の展開に、溢れだしてきていた涙は止まったけれど、どうしてこうなったのかわからない。
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