運命の出会いって信じますか?
「何かドラマみたいだな。」

英輔が目を見張っている姿が目に浮かぶ。

「あのお姉ちゃんを受け止めてくれる人が現れたのよ。あんなお姉ちゃんだけど、幸せになってほしい。」

言葉はあまり良くないけど、きっと私の気持ちを英輔は分かってくれるはず。

「お姉さんにも運命の出会いがあったんだな。」

英輔の声が優しい。

「実はタイに行く前に俺はお姉さんに会っている。」

改めて英輔が言った。

「聞いたよ。英輔と強引に連絡先を交換させられたってお姉ちゃんが言っていた。」

私はくすくす笑う。

「まあ、それはそれとして…。でもその代わりにものすごくお姉さんに説教された。」

あれ?それは初耳。

「どうして華をタイに連れて行かないんだって頭ごなしに怒られた。すごく怖かったんだからな。」
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