運命の出会いって信じますか?
「華も子供が早く欲しい?」
英輔の何気ない言葉にどきっとする。
正直、英輔とこの先がどうなるか分からなかったから、あまり考えた事がなかった。
「ごめん。これからの事を考えられる状態じゃなかったから…。」
私はぼそぼそと言葉を濁す。
「えー、そうなの?俺はタイから帰った後の事ばかり考えていたぞ。」
英輔の反応に驚くのは私の方だ。
「俺は当たり前に華との未来を考えていたのに。」
そんな拗ねたような声を出す英輔が愛おしい。
「ありがとう、英輔。」
私は素直に返事した。
「ああ、そう言えば…。」
今度はお姉ちゃんの事を私は話し始めた。