運命の出会いって信じますか?
「華、感じている?」

そう言って英輔は私の顔を覗きこむ。

私はうっすらと目を開ける。

目の前に英輔の顔。

私は手を伸ばして、その英輔の頬を触る。

「まだ、動かないで…。英輔が私の中に居る…。」

英輔は私にキスをした。

それはとても激しいキス。

角度を変え、それに私が翻弄されていると、今度は私の唇の隙間から舌が侵入してきた。

「んっ、ん…。」

私はもう言葉にならない。

ただただ英輔の求めに応じるので精一杯。

男と女の営みはこんなに官能的だっただろうか。

身体が覚えているはずの2年前までの営みが、もうすっかり上書きされてしまった。
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