運命の出会いって信じますか?

「どうも私の入社当初から思っていてくれたみたい。ずっと私の事を見ていたと言ってくれたわ。私が前に付き合っていた人と不倫を終わらせた時、初めて私を手に入れたいと思ったんだって。」

そしてお姉ちゃんは声を潜める。

「その時点で、奥さんに別れて欲しいと言ったそうよ。私にまだアプローチを掛ける前だったのに。」

そのお姉ちゃんの言葉に3人とも声を失った。

部長さん、お姉ちゃんに対して本気だったんだ…。

そんな空気が4人を包む。

「でも奥さんは絶対に別れないと言ったんだって。その時から家庭別居状態になったらしいわ。だから部長は先に私に近づく事にしたらしいの。」

お姉ちゃんはふう~と深く息を吐いた。

「相手のいない私はその時は誰でも良かったから、そんな事情も知らずに付き合ってしまったんだけどね。」

すると英輔が口を出した。

「付き合っている間に、その部長は全くその事をお姉さんに話さなかったんですね?」
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