運命の出会いって信じますか?
お姉ちゃんが柏木さんを見つめている。

まるで何を言われたか、分かっていないかのようだ。

手で口を押え、その手が震えている。

「お姉さん、良ければ俺達が証人になりますよ。」

嬉しそうに英輔がお姉ちゃんに言った後、柏木さんの方を見る。

「俺の大事な人のお姉さんです。よろしくお願いします。」

座ったままだが、英輔はテーブルに手をついて深々と柏木さんに頭を下げる。

そこでお姉ちゃんがやっと口を開いた。

「…よっ、よろしくお願いします。」

お姉ちゃんの放心したようなその表情を見て、思わず私は手をたたいた。

「良かったね。お姉ちゃん。」

「華、ありがとう…。」

まだぼんやりしているお姉ちゃん。

当事者が一番信じられないという顔をしている。

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