運命の出会いって信じますか?
それは仕事量の多い事務への会社なりの配慮だった。

その他の職種は会社が社宅や寮をあっせんしてくれていて、後は引っ越しをするだけになっているようだ。

研修が終わると、同期達はそれぞれに総務の人からこれからの事を説明されて解散となった。

私は自宅から通えることになったので、簡単な説明を終え、一足先に研修室を出た。

「えっと…。」

私はさっき行き損なったトイレに、大きな荷物を持って駆けていく。

後ろで誰かに呼ばれたような気がした。

でも自分に向けられたものかはっきりとしなかったので、私は立ち止まらなかった。

とにかくトイレに駆け込みたかったから。

トイレを出ると、私はその周辺をきょろきょろとした。

もうこの階はかなり閑散としているようだ。

やはり慣れない事に疲れているせいか、研修を終えた同期はみんな急いでここを出て、家路に向かったようだ。
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