運命の出会いって信じますか?

多分同じ状況になったら、私もそうするかもしれない。

「野々村陽だっけ?お姉さんの名前を探し出した時、どこかで似たような名前を見たような気がしたんだ。」

そこで生都くんは改めて私の顔を見た。

「いつも配達している人の中に似ている名前を見つけた。伝票で見ているから間違いないと思った。よくよく調べたらやっぱり姉妹だった。」

私はうなずいた。

「それ以来気になって、何とか話を出来ないだろうかと様子を伺っていた。別にあなたをどうこうするつもりはなかった。でも親父を寝取った女の妹って好奇心いっぱいの目でずっと見ていたんだ。」

するとふっと生都くんの表情が緩んだ。

「そう見ていたはずだったんだ…。」

私は彼の様子に首をかしげる。

「…いつの間にか、違う意味で気になっていた。少しでも会話を交わすとその後の配達がウキウキして妙にはかどるんだ。」

私はハッとする。

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