運命の出会いって信じますか?
「あなたのすっぴんを見た時、妙に幼いその表情に気持ちが近づいたような気がしたんだ。だからついあんな事を言ってしまった。」

がっくりとうなだれる生都くん。

「馬鹿だよな…。うちの家庭を壊した女の妹を好きになるなんて。」

私はただただ彼の話を聞いている。

いつもはお姉ちゃんを家族として心配している方だった。

とても相手の人の事なんか気にする事はなかった。

だって、妻子のある人がお姉ちゃんと遊びで付き合っているのだと思い込んでいたから。

だから柏木さんやお姉ちゃんにその相田部長の本心を聞いていなかったら、自業自得くらいにしか今の話も聞けなかっただろう。

私はついつい生都くんの事よりもお姉ちゃん達の関係について考えてしまった。

「野々村華さん、分かっている?親父の事はもうどうでも良いんだ。それより6歳も年下の男が真剣に告白しているんだけど。」

言葉を何も発しない私にしびれを切らしたんだろう。

少し顔を赤くして、私に食って掛かるような勢いの生都くん。
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