運命の出会いって信じますか?
「若いって良いわね。」
私のまるで他所事のようなつぶやきに、彼は肩を落とす。
「俺は本気だぜ。」
妙に低い声を出した彼の表情に少し色気が帯びる。
私は話をそらすように言った。
「お姉ちゃんはあなたのお父さんとは身体だけの関係だと思って付き合っていたの。でもお見合いして、別れる決心をしたの。あなたのお母さんには気の毒だけれど、先にお姉ちゃんを誘ったのはそちらだし、もうちゃんと関係は解消したはずよ。」
ムッとした顔を見せる生都くん。
「もう親父の事は良いって言っただろう。それより俺達の事だ。」
「あのさ、俺達って言われたって私には婚約者も居るし、君の気持ちには答えられないのは明白じゃない。これ以上どうしろと言うの?」
生都くんは一瞬私の迫力にひるんだが、顔をもう一度上げると私をじっと見た。
「じゃあ、思い出ちょうだい。」
急に可愛い事を言いだした彼に、私はきょとんとする。