運命の出会いって信じますか?

先生はまた机の方に向き直った。

随分長い間先生を独占してしまった。

私達はお礼を言って、病院を後にした。

「あの先生、面白いな。」

生都くんは、真先をおんぶしながら笑う。

「真先くんが俺の事をお父さんと間違えるはずはないのに。」

私もその事には気が付いていた。

でも聞き間違いでなければ、真先は確かに生都くんをパパと呼んだ。

それは偶然かもしれないけれど。

「まだしっかり言葉の出ない真先くんなのに…。」

本当に可笑しそうに笑う生都くん。

「生都くん、真先ももう少しで2歳でしょ?もうそろそろ言葉が出てもおかしくないのよ。」

私の言っている意味が分かったのか、一瞬ビクッとする生都くん。
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