運命の出会いって信じますか?
少しわざとらしいくらいの声を出したのは同じ総務で私より歳は下になるが、同期になる10年目の井田さん。

短大出なので私より2年先に入社。

私が東京本社で復帰したばかりの時は慣れるまでいろいろと教えてくれた。

託児所に居る真先の事も紹介し、真先もこの女性軍に慣れて来た。

そして私は声を潜めて言った。

「実は私は親戚の男の子と同居しているの。子供達や家事の事も手伝ってもらっているの。」

そして私は生都くんからもらった名刺を各々に渡す。

「私がどうしようもなくなった時に、この人に連絡して欲しいの。実はいろいろあって実家には連絡をしてほしくないの。」

私は思い切って話す。

「くわしい理由は言えなくて申し訳ないんだけど、お願い。仕事面で信用しているあなた達だから話が出来るのよ。」

私は3人の顔を見る。

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