運命の出会いって信じますか?
「名古屋に帰れば、助けてくれる家族がいるじゃない。」
真美は必死の形相だ。
「ダメなの、私が名古屋に帰れないの。英輔の思い出があり過ぎる、英輔の亡くなった場所に戻れないのよ。」
私の悲鳴にも近い言葉に、生都くんがやって来て肩を抱いた。
「真美さん、お願いです。もう少し華さんが落ち着くまでこの状態を続けさせてくれませんか。俺もこんな華さんが心配過ぎて離れる事が出来ないんです。これからもう一人子供も産まれますし、やっぱり華さんには手助けが必要だと思うんです。」
冷静さを装っているが、生都くんの興奮は私に伝わってくる。
「…分かった。」
真美は落ち着きを取り戻してくれたようだ。
「でも生都くん、華に何かがあったら私に連絡して。名古屋のご家族には黙っておくから。」
そしてちゃっかり真美は生都くんと連絡先を交換する。