運命の出会いって信じますか?

「よし。」

私は初めて彼からのラインを待っていて、即座に返信を送った。

-了解。どこに連れて行ってくれるの?-

自分が彼の事をまだどう思っているかは分からないまま。

でも彼や真美が言っている運命に身を任せてみようと思ったのだ。

自然に、そして決して逆らわない。

その時の流れに乗ってみようと思ったのだ。

するとラインではなく、日下君から電話がかかって来た。

「もしもし、野々村?」

ものすごく焦ったような声の彼。

「どうしたの?詳しい事はラインで送ってくれて良かったのに。」

私はそんな答えをした。

「野々村、一体どういう心境の変化?」

私の言葉なんて、彼の耳には入っていないようだ。
< 56 / 478 >

この作品をシェア

pagetop