運命の出会いって信じますか?

やっと英輔に会える…。

気が付くと、私は2年目にして初めて返信メールをパソコンに打っていた。

-結婚なんてどうでも良いけど、私は英輔のそばに居たい。-

たったそれだけの文字を打ち込むと、すぐに送信した。

勢いに任せないと、また伝える事を怠ってしまうから。

いつもいつも大事な事は、英輔に伝えきれていない。

自分ではそう感じていたから。

でもそんな私にいつも英輔は笑ってくれる。

-華の気持ちは分かっているよ。-

まるでそう言ってくれているような笑顔。

私はその笑顔にいつも甘えていた。

でもこの2年、英輔と離れて暮らした事で、どれだけ英輔に甘えていたかを実感した。

私には英輔しかいない…。

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