運命の出会いって信じますか?
暗闇で小学生らしき子供達と私はぶつかった。

その瞬間、日下君とつないでいた手が離れた。

「子供達が走ってしまって…。すいません。」

どうもその子達の親らしき人達が私に謝って、その先へと走って行った子供達を追いかけて行った。

一瞬一人にされてしまった私。

軽くパニックになりかける。

とにかく出口へ…。

私はおどおどと歩き出した。

「華。」

それは時間にしてほんの数秒の事だったに違いない。

でも私には長く感じた。

「日下君。どこ?」

そう呼ぶ私に、やっぱり彼は無視をする。

「こんな時まで意地悪しないでよ。」
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