恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「すみません。時間外に来てしまって」


「いや、いいよ。何か飲む?」



彩葉ちゃんとカウンター席に座って寛いでいた凪さんが立ち上がってカウンターに入るとかけられた言葉。


けれど、今は何を飲みたいのかもわからなくて口を閉ざしてしまった。


時間外にやってきた上に、なにも答えないなんて、あたしめちゃくちゃ感じ悪い。


けれどここで口を開いたら涙まで一緒に飛び出してきそうで、ただ俯いてしまった。



「玲夢ちゃん、どうしたの?」



隣に移動してきた彩葉ちゃんはあたしの顔を覗き込んでくる。


そしたら間近で目が合って、彩葉ちゃんの瞳が大きく見開いた。



「泣いていたの?」
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