恋の魔法と甘い罠Ⅱ
だから両手を膝の上で握り締めて顔を伏せながら「ごめんなさい」と呟く。


そしたら、晴希さんははぁーっと大きすぎるほどの溜め息を吐いた。



「俺さ、あんまり飲むなって言ったよな?」


「うん。……でも、そんなに飲んでるつもりはなかったんだけど」



晴希さんとの電話であの声を聴いてからの記憶が曖昧で。


自分がどれだけどんな風に飲んでいたのか覚えていない。



「でも飲みすぎたから潰れたんだろ?」


「……うん」


「何かあったらどうするんだ?」


「え?」



何か?


晴希さんはそう言うけれど。



「鷹山くんと斉藤くんはそんなんじゃないし」



ていうか、何かするような人ではない。
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