恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「何かあってからじゃおせーんだぞ」


「……」



確かに何かあってからじゃ遅い。


でもあたしはあの二人のことは信用しているし、あの場に悠亜さんもいたから、何かあるなんて思っていなかった。


視線だけを上げてちらりと晴希さんを見上げる。



「何だよ?」


「ううん」



何かあったのは晴希さんじゃないの?


そんな言葉が口から飛び出しそうになる。


けれどあの二人のことは信用しているのに、そんなことを言ってしまったら晴希さんのことを信じていないって思われそうで言えなかった。



「ごめんなさい」


「ん?」


「もう飲みすぎないように気を付けるから」


「本当に、そうしてくれよ?」


「うん」
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