恋の魔法と甘い罠Ⅱ
◇
いつの間にか終業時間を迎え、次々と退社していく人の背中を見送る。
「玲夢ちゃん、帰らないの?」
「え、あ、はい。もう少し……」
本当はもうやることもないし、すぐに帰れる。
でも……。
「じゃああたし、お先するね」
「はい、お疲れ様でした」
この時間に帰ると、きっと彼女と一緒にいる晴希さんを見かけてしまう。
何をやっているかはわからないけれど、この経理課からエレベーターの間にある小会議室で、毎日のように二人で何か作業をしているのだ。
それを見たくなくて、仕事があるふりをして残っている。
たぶん30分もあればいなくなると思う。
だからそれまでは。
いつの間にか終業時間を迎え、次々と退社していく人の背中を見送る。
「玲夢ちゃん、帰らないの?」
「え、あ、はい。もう少し……」
本当はもうやることもないし、すぐに帰れる。
でも……。
「じゃああたし、お先するね」
「はい、お疲れ様でした」
この時間に帰ると、きっと彼女と一緒にいる晴希さんを見かけてしまう。
何をやっているかはわからないけれど、この経理課からエレベーターの間にある小会議室で、毎日のように二人で何か作業をしているのだ。
それを見たくなくて、仕事があるふりをして残っている。
たぶん30分もあればいなくなると思う。
だからそれまでは。