恋の魔法と甘い罠Ⅱ
あたしも自分の結婚式であんなに幸せそうな顔ができるのだろうか。


無意識に溜め息が漏れる。



「俺に話してみたら?」


「え?」


「楽になるかもしれねえぞ」


「えっと……」



話すって、何を?


訳がわからず、すぐ隣であたしの方を見ている朔の瞳をじっと見つめる。



「何が不安のもと?」


「……」



朔の『話してみたら?』って、晴希さんのこと?



「何もないもん」


「嘘つき」


「……」



確かに嘘つきだけれど、元彼に晴希さんとのことを話せるわけがない。
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