恋の魔法と甘い罠Ⅱ
ていうか、同じ駅で降りるほど近いところに引っ越したってことだよね。


ちらりと隣を見上げると、朔もあたしの方を見ていて。



「何か言いたそうだな?」


「まあ……」



こうやって近いところに引っ越したとか、同じヨガ教室に通い始めたとか。


もしかしてあたしに近づくため? と訊きたいけれど。


自惚れてんじゃねーよ! なんて言われそうだから言えない。



「……そうだよ」


「ん?」


「玲夢の近くにいてプッシュしていけば、もしかしたら振り向いてくれるかもしれねえって。
最近の俺、そんなことばっか考えてるよ」


「……」



自惚れじゃなかった。
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