恋の魔法と甘い罠Ⅱ
◇
「え、何で?」
「いや、何で? って、同じ方向なんだからそうなるだろ?」
ヨガ教室を出てからずっとあたしの隣を陣取っている朔は、あたしが降りる駅で一緒に電車を降りてしまって。
「だって、朔は一駅先でしょ?」
「あー、俺、引っ越したんだよね」
「え!」
朔はこの春、高校の頃に引っ越した場所に戻ってきたって言っていた。
「実家に住んでたんだよね?」
「ん。けど、兄貴が結婚してさー。なんか居心地悪くて独り暮らし始めたんだよね」
「そうなんだ……」
そういえば朔にはお兄さんがいた。
五つくらい離れていたんじゃなかったっけ?
てことは、もういい歳だもんね。
「え、何で?」
「いや、何で? って、同じ方向なんだからそうなるだろ?」
ヨガ教室を出てからずっとあたしの隣を陣取っている朔は、あたしが降りる駅で一緒に電車を降りてしまって。
「だって、朔は一駅先でしょ?」
「あー、俺、引っ越したんだよね」
「え!」
朔はこの春、高校の頃に引っ越した場所に戻ってきたって言っていた。
「実家に住んでたんだよね?」
「ん。けど、兄貴が結婚してさー。なんか居心地悪くて独り暮らし始めたんだよね」
「そうなんだ……」
そういえば朔にはお兄さんがいた。
五つくらい離れていたんじゃなかったっけ?
てことは、もういい歳だもんね。