恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「ここに入るつもりだった?」
課長が指差しているのは『FLOWER RAIN』の看板。
「はい」
「一杯、付き合わせてもらってもいいかな?」
「え……」
課長と別れてからはこんな風に外で二人で会うということがなかった。
別れたから当たり前なんだけれど。
なのに、突然課長の口から飛び出してきた言葉に何と返事をすればいいのかわからなくて。
「いや、変な意味はないよ。ちょっと、話したいことがあって……」
なんだか少し言いにくそうにそう言う課長。
「話したいこと?」
「ん。……和泉のことで」
「え!」
晴希さんの名前が出てきてしまったら断ることなんてできなくて、二人で『FLOWER RAIN』に入った。
課長が指差しているのは『FLOWER RAIN』の看板。
「はい」
「一杯、付き合わせてもらってもいいかな?」
「え……」
課長と別れてからはこんな風に外で二人で会うということがなかった。
別れたから当たり前なんだけれど。
なのに、突然課長の口から飛び出してきた言葉に何と返事をすればいいのかわからなくて。
「いや、変な意味はないよ。ちょっと、話したいことがあって……」
なんだか少し言いにくそうにそう言う課長。
「話したいこと?」
「ん。……和泉のことで」
「え!」
晴希さんの名前が出てきてしまったら断ることなんてできなくて、二人で『FLOWER RAIN』に入った。