恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「玲夢ちゃん、いらっしゃい」
「はい、こんばんは」
「えっと……二人、かな?」
あたしの隣にいる課長にちらりと視線を移した凪さんが訊いてくる。
その表情には、わずかにだけれど怪訝なものが混じっていて。
晴希さん以外の男の人と二人で来たから何か勘繰っているのだろうか。
そんな空気に気づいたのか、課長が口を開く。
「知り合い?」
「あ、はい。マスターは晴希さんの友達なんです」
「へえ、和泉の……」
そう呟いたあと、課長は凪さんに視線を止める。
「和泉の上司の榊です」
「あ、そうなんですか。俺は、晴希の親友で本郷と言います」
課長が晴希さんの上司だと言ったことで、凪さんの表情が少し和らぐ。
「はい、こんばんは」
「えっと……二人、かな?」
あたしの隣にいる課長にちらりと視線を移した凪さんが訊いてくる。
その表情には、わずかにだけれど怪訝なものが混じっていて。
晴希さん以外の男の人と二人で来たから何か勘繰っているのだろうか。
そんな空気に気づいたのか、課長が口を開く。
「知り合い?」
「あ、はい。マスターは晴希さんの友達なんです」
「へえ、和泉の……」
そう呟いたあと、課長は凪さんに視線を止める。
「和泉の上司の榊です」
「あ、そうなんですか。俺は、晴希の親友で本郷と言います」
課長が晴希さんの上司だと言ったことで、凪さんの表情が少し和らぐ。