恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「俺としては、和泉も毎日手一杯なほどの仕事量があるから、本当はつかせたくなかったんだ」


「え?」



そういうのは課長が決めることじゃないの?



「実はな、専務の指示なんだよ」


「どうして専務がそんなこと……」



あたしの溢した言葉に、課長は苦笑しながら口を開く。



「石崎は専務の娘なんだ」


「……」



専務の、娘?


そういえば専務の名字も石崎だ。


それにさっき石崎さんと話しているときに感じた違和感。


あたしよりもあの人の方が年下なのに、敬語を使うどころか、ずっと上から目線だった。


めちゃめちゃ見下されている気がしていた。


父親が専務だから、娘である彼女も気が大きくなっているのかな……。
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