恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「やば……吐きそ……」


「え! ちょっ、待て! 我慢しろ!」



朔はあたしを抱き抱えるようにして化粧室まで連れていってくれた。


そして便器を目の前にしたとたん、胃の中のものが勢いよく飛び出してきた。



「うう……」



何で?


何で、こんなことになっているの?


飲みすぎたわけでもない。
一気飲みしたわけでもない。


なのに……。



「大丈夫かよ?」



ここの化粧室は男女兼用になっているからか、朔も一緒に入ってきて、やさしく背中を擦ってくれている。



「……気持ち、悪いよー」



出したはずなのに、胃の辺りが重く気持ち悪さが全然抜けない。
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