恋の魔法と甘い罠Ⅱ
石崎さんが晴希さんのスマホを使ったとか、あたしの誕生日を調べていたとか、不愉快な部分がたくさんあるはずなのに。


それでもあたしは、晴希さんがあたしの誕生日をパスワードにしてくれていたことが物凄く嬉しくて、自然と頬が緩んでしまう。



「何にやけてんだよ。普通怒るとこだろ?」


「え……あ、うん。でもね、めちゃめちゃ嬉しかったから」


「何が?」


「晴希さんが、あたしの誕生日をパスワードにしてくれてたこと」


「……」


「あたしも、晴希さんの誕生日にしようかな」



あたしはパスワードじゃなくて、パターンタイプのロックをかけている。
< 313 / 491 >

この作品をシェア

pagetop