恋の魔法と甘い罠Ⅱ
その慌てっぷりとこの表情を見ていたら、なんだか凄く安心感に包まれているような気持ちになって、ふっと笑みがこぼれた。


そんなあたしにほっと息をついた晴希さん。


きっとあたしが溺れていると思ったんだよね。



「心配させちゃってごめんなさい」


「ほんとだよ。すっげえ焦ったっつーの」



この行動を見ているだけで、晴希さんがあたしのことを凄く気にかけてくれているとわかって、さっきまでの不安な気持ちが薄れていく。



「ちょっ、濡れちゃう!」



お湯に浸かっているあたしをバスタブの縁にお尻がつくくらいまで引き上げて、晴希さんはそのままぎゅっと抱き締めてきた。


けれど晴希さんは服を着たままだから、その色がみるみるうちに濃いものに変わっていって。
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