恋の魔法と甘い罠Ⅱ
それは知らなかったと呟きながら、彩未は自分の分のビールをローテーブルに置いてから、他の缶を冷蔵庫に戻しにいった。


彩未とは外で会うのは昼間が多いから、飲みに行くことはほとんどないもんね。



「じゃあカンパーイ」



彩未のその声に合わせて缶同士をコツンと合わせる。


そしてごくごくと喉に流し込みながら、彩未が出してくれたチーズやポテチなどのおつまみを口にする。


さっきまでどん底まで落ちてしまっていた気持ちが、彩未の言葉でだいぶ軽くなっていた。


そのお陰で、何でここに来たんだっけ? なんて思ってしまうほどにそのことが頭から抜けていて。


話題は彩未の新婚生活に移る。
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