恋の魔法と甘い罠Ⅱ
彩未はその度にこういう辛さや不安を乗り越えてきたんだよね?


そう思うと、あたしもこんなことでへこんでられないなって思った。



「彩未! 飲もう!」


「あはは。元気になった」



笑いながらそう言った彩未は立ち上がって冷蔵庫から缶チューハイとビールを数本ずつ持ってくる。



「どれがいい?」


「うーん……これ」



そう言いながら指を差したみかんの缶チューハイを手渡してきた。



「嗜好変わった?」


「ん?」


「いつもは葡萄かライチじゃない?」


「そうかなぁ。でも居酒屋とかバーに行くといつもカシスオレンジ頼むよ」


「そうなんだ」
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