恋の魔法と甘い罠Ⅱ
脇に差し込まれた手を抜いた晴希さんは、その場で服を脱ぎはじめて。


それをドアの隙間から脱衣場の方へぽいっと放り投げると、そのままバスタブの中に入ってきた。



「ちょっ! 本当に入らないでよっ!」



ひとり慌てるあたしを余所に晴希さんはバスタブに背中を預けて、一番遠いところで体を丸めて座っているあたしをじっと見つめてくる。



「そんなとこでちっちゃくなってねーで、こっち来いよ」


「や、やだよ!」


「何で?」


「何でって、さっきも言った! 恥ずかしいの!」



叫ぶように言ったあたしに、はあーっと大きすぎるくらいの溜め息をついた晴希さん。



「何を今更。玲夢の裸なんてもう数えきれねーほど見てんだろ?」


「そ、そうだけど!」



でもここはめちゃくちゃ明るいし。
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